オリーブオイルは「天然の便秘薬」とも呼ばれるみたいですが、ずいぶんすごい名前ですね。

オリーブオイルといえば料理だけではなく、美容や健康などの様々な面で活用されますが、果たして便秘に効くのでしょうか。

当記事では、オリーブオイルが便秘に効果がある理由や、その使い方を調べてみました。


今時の家庭には一つは置いてあるオリーブオイル。
便秘解消に効くのであれば、これほど手軽なものはありませんね。


便秘解消飲み物編。オリーブオイルって効くの?→効く。

オリーブオイルが便秘に効く理由をまとめてみました。

オリーブオイルのメリット① 胃酸の分泌量を適正化。オレイン酸が含まれる油の一覧も。

オリーブオイルに多く含まれている「オレイン酸」はいわゆる脂質の一種で、胃酸の分泌を調整します。

なんらかの理由で胃酸の分泌量が少なく(多く)なると、胃や腸の消化能力が乱れます。

こうなると、善玉菌のバランスが変わってきて、便秘になったりします。

ゆえにオレイン酸を取ることで、胃酸の分泌を調整します。

 

ちなみにオリーブオイルはオレイン酸の含有量、トップクラス。

  • オリーブオイル:70〜80%
  • サンフラワー(ひまわり)油:78%(品種改良されたハイオレイック種のひまわり油の場合)
  • 紅花油:75〜81%(品種改良されたハイオレイック種の紅花油の場合)
  • なたね油:60〜65%
  • 米油:40~44%

注)Jオイルミルズ調べ

ちなみにオレイン酸が少なめな油はというと、

  • ゴマ油:40%
  • コーン油:33%
  • 亜麻仁油:20%
  • 大豆:23%
  • グレープシードオイル:18%

これらは、便秘解消目的としてはいまいちですが、他の作用がありますから、そのあたりのバランスを考慮して使い分けてくださいね。

ちなみに某サイトでは米油もいいよ!なんて話もありましたが、ゴマ油とかわらないような気がします。


オリーブオイルのメリット② 腸のぜん動運動を強化

オレイン酸は、腸の「ぜん動運動」を活性化させる作用があります。

よってオリーブオイルを摂取することで、腸内を上手く刺激してぜん動運動を促進することができるのです。

なぜなら、オリーブオイルは消化されるのが比較的遅いため。

消化されず無事に腸に辿りつくんですね。

まぁ、このぜん動運動はマッサージでも改善することは可能ですが、
オリーブオイルなら身体の内側からも腸に働きかけることができます。

オリーブオイルのメリット③ オリーブオイルが含まれると便が硬くなりにくい

便秘の苦しみ=硬い便という人が多いと思います。

オリーブオイルに含まれるオレイン酸というやつは、「消化・吸収されにくい」のです。

つまり胃腸で消化されずに腸にたどり着くため、そのままの状態でとどまり、

硬くなっていた便を柔らかくする効果があるのです。

特に水分不足の場合に効果的。

便は硬くなればなるほど滞留しがちです。
脂質は人が健康に生活していくための「五大栄養素」に含まれますが、
オレイン酸に限って言えば便を柔らかくして便秘を解消することにも関係しているのです。

たまには全粒粉のパンにオリーブオイルをつけて食べるのもアリかもしれません。

オリーブオイルのメリット④ オリーブオイルが潤滑油になる

オリーブオイルには「滑腸作用」があります。

滑腸作用とは、便の滑りを高めて腸の中を流れやすくすることです。

消化・吸収されにくいオリーブオイルが便まで辿りつけば、便と腸の間に入り込み、便を滑りやすくして楽に排便できるようになります。

オリーブオイルのデメリット① やっぱりカロリーには注意

「オイル」というだけあってカロリーも低くはない存在ですから、たくさん摂りすぎると太ることもあります。

大さじ1杯が12gで111Kcalなんですよ。

意外とあるでしょ。

便秘解消に良いオリーブオイルの使い方

というわけで、様々な作用で便秘解消に良いオリーブオイル。

しかし期待していた効果というものは正しく摂取することが前提。

無駄にカロリーだけを摂取しないように気をつけましょうね。

摂取するタイミング=食事と一緒に。

これまで見たように、オリーブオイルにはさまざまが効果がありますが、
その効果のほとんどは他の食事と合わさることで発揮されるもの。

よく「オリーブオイルをそのまま飲む」という使い方もありますが、
美容目的でなく、便秘解消目的であれば、食事と一緒に摂取しましょう。

食べたものと混ざることで、便を柔らかくしたり便と腸の潤滑油となるわけですからね。

  • 炒め油として使う
  • ソースやドレッシングに混ぜて使う
  • 料理にかけて使う

…など、何らかの料理と一緒に摂るようにしてくださいね。

おすすめはサラダにオリーブオイルと塩コショウで味付けすること。

ドレッシングには糖分が含まれますが、
上記の組み合わせだと糖分をとらないので肥満にもなりにくいのです。

逆に炒め油にすると、加熱により成分が変質する可能性があります。

もし料理にオリーブオイルが合わないという状況であれば、
食事の最後に直接飲むこともアリです。

要は胃の中でオリーブオイルが食べ物と混ざればいいのですから。

オリーブオイルは温かいものと一緒に摂取すると良い

どうせ摂取するのなら、なるべく効果が高い方法が良いです。

オリーブオイルを摂取するときはなるべく温かいものと一緒がいいでしょう。

温かい食べ物や飲み物を摂取すると、血流が良くなり消化活動が促されますからね。

オリーブオイルと相性の良い温かい食べ物や飲み物には、次のような例があります。

  • 味噌汁
  • スープ
  • 白湯

他にカレーなどの香辛料を含む身体を温める作用がある食材と組み合わせて使うのもおすすめですね。

身体が冷えると血流が低下し、結果消化機能も低下してしまいますから、
常に温かい食べ物・飲み物を取るようにしましょう。

オリーブオイルの注意すべきポイント

単に「オリーブオイル」と言っても、その中には種類があります。

全部同じ効果とはいかないので、オイル選びには注意しましょう。

また、オリーブオイルを使ったら、しっかり保管することも大切です。

エキストラバージンオイルを選ぶ

オリーブオイルが便秘に働きかけるためには、オレイン酸=「脂肪酸」の存在が欠かせません。

オリーブオイルに含まれる脂肪酸の量は、種類によって変わります。

オリーブオイルを購入するときは、「エキストラバージンオイル」を選んでください。
精製なしで果実をそのまま搾ってつくられたものですから、脂肪酸の含有量が多い。

これに対してたんなる「オリーブオイル」「ピュアオイル」と書かれているものは、
途中で精製され、含有量が少ない可能性があります。

エキストラバージンオイルの方が比較的コストがかかるのですが、効果を重視するのなら断然こちらを選びましょう。

また、エキストラバージンでもJAS認定マークのあるものが良いですね。

Amazonでは大体、500mlで1000円程度のものを買うといいですね。

もちろん高いほうがよいですけども。

暗い場所に常温で保管する

オリーブオイルに限りませんけども、暗い場所に常温で保管しておきましょう。

オリーブオイルは紫外線の影響でダメージを受け、劣化しますので。

だから緑の瓶が使われてるんですよね。

そして、温度が高くても同様に劣化します。

他に、温度が5℃以下になるとオイルに白い結晶ができてしまいます。

成分的に問題はありませんが、使い勝手が悪くなるので冷蔵庫には保管しないほうがいいですね。

ちなみにオリーブオイルの入った容器にアルミホイルを巻いておくと、完全に日光を遮断できるので良いです。

また、オリーブオイルは空気に触れることで酸化してしまいますので、
 
なるべく短期間で使い切るように心がけましょうね。
 

はっきり言って即効性は低いし、食物繊維もない。

オリーブオイルは便秘解消に効果があるものの、即効性はないと言えます。

また、いうまでもないですが、油=液体なので食物繊維は含まれません。

ゆえにその効果があらわれるまでに、大体5~10日ほどかかります。

便秘の解消や改善には、最低でも1週間はオリーブオイルを摂り続けましょう。

気長に付き合いながら、少しずつ便秘を解消して便秘になりにくい体質に改善していってくださいね。

便秘解消飲み物編。オリーブオイルって効くの?油・オイルの種類は?即効性や食物繊維など。まとめ

「自然の便秘薬」と言われる存在ですが、
オリーブオイルはあくまでも食用油であって薬剤ではありません。

ゆえにオリーブオイルによる便秘解消を狙うには使い方や選び方が重要ですね。

オリーブオイルは天然の力で便通を改善する心強い存在ではありますが、
あくまでも食事にプラスして緩やかに「便秘解消をサポートする」存在です。

サポートする存在としてオリーブオイルを便秘解消に活用してみてください。

それでは以上、ERIでした。

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